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まぁ、大体健太の推測通りだったわけだ。
で、俺の返答は
一つ目は了承。
今後も部屋で最後まではしない。ちなみにこれは、挿入しないということであって、手を触れないという意味ではない。ちゃんと言葉では言ってないけど、まぁ当たり前のことだろうと思う。
二つ目は…
拒否しようと思ったんだけど、若菜がどうしても譲らないので、服の中には手を入れないということで、部分的に了承。確かに、どこかでラインは必要だろうし。でも一切触るなと言われたら、抱きしめもできない、と粘ってみたら、若菜が少しだけ譲ってくれた。だから、素肌には触れない。
でも、手とか顔とか脚とかは別だと俺は思ってる。
そもそも服で覆っていないところは、触れてもいいってことだろう。
三つめは…
却下だ。俺だって、自分の家に人がいるときには声出させたりしないし。
三つのうちの二つを受け入れたんだから、一つくらい却下してもいいと思う。
ただ、俺としてはどれもみんな、「俺からは」っていう前提だと思ってる。
もし、若菜がしてほしいと望むなら、俺としては拒む理由はないわけだから。
若菜が俺のこと脱がして、触ってくれたり…いずれできるように育てれば、それで解決するしな。
若菜も、それ以上ごねて俺が「前の二つもやっぱりやだ」とか言い出したらまずいと思ったんだろう。とりあえず今回は、ということで譲ってくれた。
というわけで、相模湖以来の今日。
部屋で二人でいても、結局軽いキスしかできていない俺にとっては、貴重な時間だ。
若菜は、こういう雰囲気になるととたんにおとなしくなる。俺としては、気が強い若菜も好きだし、おとなしい若菜も好きだし、別にどっちでもいい。でもあんまり抵抗されると、無理やりやってるみたいで楽しくないから、まぁ受け入れてくれるならその方がよりうれしい。
キスを深めると、若菜が応じてきた。
俺の希望としては、この場でやっちゃいたいんだけど、この間健太にスルッと最低呼ばわりされたのが結構心に刺さったから、自重することにする。
でも、もうちょっと…
キスをしながら指先で、若菜の耳から首筋をなぞり下ろしてみる。
「ん…っ」
こういうことをすることになってから、初めて聞いた若菜の声。
若菜は多分、首が弱い。
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