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梨花は、そんな薄っぺらなシンちゃんと一言二言喋ると、外に目を向けた。そこには、スーツ姿で梨花のカンに触るポージングで手を振るシンちゃんの姿があった。
シンちゃんは、電話を切ると、店の中に入ってくる。香蓮は喜び、凛子は愛想良く笑っている。梨花は気まずくて、意味なくスマホでパフェを撮る。小さく写り込んだシンちゃんは、香蓮と話しているはずなのに、カメラ目線で、梨花の鼻についた。
「なんで、こんなとこにいるの? どうしたの? 仕事は?」
香蓮は嬉しさを隠さず、質問攻めにした。そんな香蓮に目もくれず、頭を撫でるだけの動作をするシンちゃんは、相変わらず、梨花のスマホのカメラレンズを見ている。
気持ち悪い。
梨花は、そそくさとスマホを片付けて、色とりどりのアイスで汚れたプリンを突いた。
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