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三月のはじめの放課後。同じクラスと俺と大とげたんわくんはいつものように伊織先生のスタジオに行く準備をしていた。そこに飛び込んできたのは泣き顔の香多くんだった。
「瑠璃くん!どうしよう!僕、モデルできなくなるかも!!」
女体化した香多くんは俺の胸に飛び付く。
「モデルできなくなるって……、何があったの?」
「僕、僕ね成績下がっちゃって担任がこれ以上成績落ちたらモデルのバイト辞めてもらうって……」
ちょっと哀れに思ったが、俺はふと不思議に思う。俺たち学生にょたは、教師にちょっとしたサービスをして今まで成績のことは目を瞑ってもらっている。香多くんも例外じゃないはずなのだが。
「香多くん、担任にちゃんとサービスした?この学校の教師はチョロいんだから、サービスしとけば大丈夫だと思うんだけど?」
「やだ!僕は渋いおじさまにしかサービスしたくにいの!あんな若い担任を優先なんかしたくない!」
香多くんは相変わらず枯れ専だ。まぁこういうときのために伊織先生はある作戦を遂行していた。陰の薄い奴らの出番だ。
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