第8夜

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こんな素敵な人に、ここまで求められて幸せだな……。 精一杯応えたいと自分からも腰を振って誠吾を求めた……。 遥が怪我をしてからずっと繋がっていなかった時間を埋めるように、何度も交わって……最後には遥は気絶してしまった。 ぐったりして意識を失った遥を前にして、誠吾は我に返った。 やばい……。 久しぶりすぎて加減ができなかった。 山根に知られたら説教だけでは済まないだろう……。 お湯で濡らしたタオルを用意して、全身をドロドロにして気を失う遥を綺麗に清めていく。 遥の胸やら腹部やら、至る所に赤い痣が付けられており、自分でもやりすぎたと反省した。 目が覚めたら遥に怒られるな…。 遥が愛しすぎて、今ここにこうして自分の腕の中に居るというのに、いつまたするりと腕の中から抜け落ちるのではないかと不安で堪らなかった。 早く悟と決着をつけないと……。 二度と遥に手出しを出来ないように。 悟は未だ二階堂の籍を抜けていないと言う。万が一、悟が二階堂を継ぐことにでもなれば……黒川と二階堂で全面戦争になるに違いない。 悟を捕まえて、二階堂の親父の前に差し出して……養子縁組を解消させて刑務所に戻して……。黒崎の悪巧みも明らかにして、二階堂をスッキリさせないと、隣接する黒川としても安心できない。
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