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「ん、ん……」
遥が体を捩って逃れようとすると、悟は嬉しそうに笑う。
「そんなに蕩けてんのにまだ抵抗するんだ。お前、どんだけ誠吾のことが好きなんだよ」
誠吾さん、そう、僕は、誠吾さんの……。
「他の男に抱かれても、誠吾はまだ愛してくれるかねぇ……」
「んー!!!」
悟の昂りが、ひたりと蕾に宛てがわれたかと思うと、どちゅんと一気に遥を貫く。
抵抗する心とは別に媚薬で惚けた体は、喜んでそれを受け入れた。
「何これ……お前のナカ、凄いわ……」
「んっ、んっ、んんっ………」
遥を気遣うことなく、悟は奥まで挿入するとすぐに激しく抜き差しを始めた。
時間が無いということもあったが、自身に絡みつく遥の中が気持ちよすぎて腰を止めることができない。
ぐちゃぐちゃと、繋がったところからは中から溢れたローションと悟の先走りで泡立って卑猥な音を立てていた。
嘘だ……。
こんなこと、うそだ……。
激しく揺さぶられながら、遥は混乱していた。
薬のせいでぼやけた頭でも、自分が今、一番会いたくなかった男に犯されているということは分かる。
激しく犯されながらも悔しくて、遥の両目からはぼろぼろと涙が溢れた。
愛のないセックスが、こんなに苦痛だとは知らなかった。
もう、誠吾さんに、愛してもらえない。
僕は、汚されてしまった……。
パンパンと悟の腰が遥の臀に打ち付けられ、室内に叩打音が響く。
「ヤバいこれ……すぐイきそう…」
「んーっ…………んんっ……ふっ」
はぁはぁと荒い息遣いは誰のものだろう。
もう、僕はおしまいだ……。
誠吾さんのところには、帰れない。
でも、他に帰るところなんか、どこにもない……。
あの時、やっぱり死ねばよかったんだ……。
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