第12夜

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「駄目だ。遥を傷付けたくないから……。今日はじっくり慣らしてから、な?」 「も……、いいからぁ……っ」 すっかり解れた遥の後孔は、早く誠吾を受け入れたくて……。中心にも痛いほどの熱が集まっており、早く早くと気が急いていた。 三本入れられた指が、中でバラバラと不規則に動いて内側から堪らない刺激を与えてくる。 気持ちいいけれど……これじゃ、足りない…。 決定的な刺激が足りなくて、遥の体は焦れていた。 もっと奥に誠吾を受け入れた時の快感を知っているから、前戯が長引くほどもどかしくて切なくなってくる。 「気持ちいいか…?」 「誠吾さん、意地悪しないで、早く………」 「早く、何だ?」 嬉しそうに聞く誠吾に対し、遥は羞恥心で顔を真っ赤にしながらも、自らの欲望には勝てない。 誠吾が臨む言葉を言わなければ、自分のお願いは聞いてもらえない…。 「僕に、いれて、ください……」 「何を入れてほしいんだ?」 「意地悪…………」 「ごめんごめん」と、誠吾は涙目になった遥の目元をぺろりと舐める。 「遥の中に入っていいか?」 「お願い……来て、ください…」 誠吾は遥の腰を抱えて、自分の屹立を遥の蕾にひたりと宛がった。 今から誠吾に貫かれるのだと思うと、遥の体に自然に力が入る。 「遥、挿れるから……力を抜け…」 「はい……あっ…」
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