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もっと体力をつけなきゃ。
誠吾さんと体格もだけど、体力の差がありすぎる。
『若様は絶倫なんだから…。貴方みたいな子が満足させてあげられる?』
以前冴子に言われた言葉が引っかかっていた。
誠吾さん、一回で満足したのかな。
本当はもっとしたいのに、僕の体力がないから我慢させてしまっているんじゃないだろうか。
メニューを手に戻ってきた誠吾は、遥が難しい顔をして横になっているのに気が付いた。
実は体が痛むのだろうか。
なるべく優しく抱いたつもりだが、受け入れる遥にはやはり負担だったのだろうか。
「遥どうした?やっぱり体が辛いか?」
「誠吾さん、本当に、満足できましたか?僕に体力がないから、我慢していて、本当は、もっとしたいんじゃ、ありませんか?」
「は?どうしたんだ急に?」
何をまた思い詰めているんだろうか。
遥とのセックスは最高だし、俺は十分満足しているというのに。
「俺は満足してるぞ?そう見えないか?」
「冴子さんに、言われました。誠吾さん、絶倫だから、僕じゃ満足、させられないって」
はぁ………と、誠吾は大きなため息をついた。
「冴子なんかの言うことを間に受けたのか?変なこと言いやがって。アイツ、やっぱりそのまま追い出すんじゃなかったな……」
「じゃあ、大丈夫、でしたか?」
冴子のやつ、素直な遥に何を言ってるんだか。
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