第12夜

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「遥と体が繋がってるとよ、心も繋がってる気がするんだ。体を重ねてそんな風に思えるのは遥だけだぞ。変な心配するな」 「よかった……」 遥はホッとした表情で、胸をなでおろした。 ずっと胸に引っかかっていた悩みが、誠吾の言葉で解消されていく。 話をしないと分からないこともいっぱいあるんだな。 これからは、不安なことも心配なこともちゃんと口に出して話をしよう。 「これからは、もっと、いっぱい、話をしましょうね」 「そうだな。お互い変な誤解をしねぇようにな」 顔を見合わせてふふっと笑って、またキスをした。あまりにも幸せで……心から満たされている。 お互いが、相手をもう離さないと心に誓っていた。
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