第13夜

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頬を真っ赤に染めて、遥は誠吾に抱きついた。 仕事で誠吾と離れている時間でも、指輪を見れば誠吾を感じることが出来る。 なんて素敵なプレゼントなんだろう…。 「でも、僕から、お返しできるものが、ありません」 「俺は遥からたくさん貰ってるよ」 「いえ……。僕は、誠吾さんから、貰ってばかりです」 しゅんとした表情で遥がそう言う。 誠吾は遥の頭を優しく撫でると、悪戯っぽい笑みを浮かべて遥の耳元で囁いた。 「じゃあ……今夜も俺と仲良くしてくれるか?」 「仲良く………?」 問い返した遥だが、質問の意味をすぐに悟って恥ずかしそうにこくりと頷いた。 今夜も、これからも……。 二人で甘い夜を過ごすのだと思うと、遥は幸せで堪らなかった。 「じゃあ……早速だけど…」 誠吾の言葉に、遥はそっと目を閉じる。 幸せすぎて怖いくらいだと思いながら。 この幸せが、いつまでも続きますようにと祈るのだった。 [END]
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