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「はいはい。尾崎はこっちでまず服を脱ごうか」
「やっ…。何で……やだっ」
遥が暴れても池田は難なく遥の衣服を脱がせていく。手錠のせいで腕が抜けないので、袖は鋏で躊躇いなく切り裂いてあっという間に遥を一糸纏わぬ姿にしてしまった。
「相変わらずお嬢ちゃんの体は綺麗だねぇ。あれ、それって俺が撃ったとこ?」
遥の腰に残る傷跡をを見て、悟は嬉しそうに近付いてきた。
「あらあら。キズ物にしちゃってごめんね」
ケロイド状に残る傷跡を悟は指でゆっくりとなぞる。気持ちが悪くて体をよじって逃れようとするが、池田にガッチリと体を押さえられていて逃げられない。
「ほら、山田君もよく見なよ。この体、誠吾に抱かれまくってるからエロいよ」
悟は山田の傍まで行くと、首に付けられた鎖を引っ張って遥のところまで引き摺ってきた。
「山田さん……みないで…」
はぁはぁと息を荒らげる山田は、歯を食いしばって目を閉じる。
「へぇ……。山田君、凄いね。あの薬を使ってるのにまだ理性が残ってるんだ」
「うる………せぇ」
山田の呼吸が荒かったのは怪我のせいだけではなく、薬を使われているのかと遥は気付いた。あの薬は以前自分に使われたものと同じだろうか。
あれは物凄く辛かった………。
山田さんも、きっと今辛いんだろうな…。
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