必殺技

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”課金を確認!リーサルウエポンのゼニヘイの起動を確認” 「クソォ!シャッキンGO共め!俺達親子の資産をむしりやがって!!」  しかし、攻撃の手が休まる事はなく、どんどん巨大な鳥の様な化け物達に機体を啄まれ続けた。 ”ゼニヘイの最終セーフティのロックを解除しますか?” 「頼む!もう時間がねぇ」 ”ロック解除を確認、音声入力機能にて”カネナラアルウナルホドナ!”の音声入力をお願いします”  俺は全身全霊で音声入力機能である必殺技のコマンドを叫んだ。 「金ならある!唸る程なぁぁぁぁぁぁぁ!!」  ナリキングの胸部が開いたかと思うと、胸から無数の紙の束が飛び出した。それは彼の父が残した遺産でもある株と家の権利書だった。  それ等はシャッキンGO達を切り裂き、ナリキングの全身全霊の力を振り絞った事が解る程、全身から煙が上がると膝をつく様に座り込みコクピットから思わず飛び出した。 「クソォ!俺はもう無一文だぁぁぁぁっぁあぁ!!」  もう一度叫んだ時にはすでにもう遅かったのだ。勝負に勝って試合に負けたのだと気づきナリキングと同じように地面に突っ伏した。  正義とは、何時もお金のかかるものであった。
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