0人が本棚に入れています
本棚に追加
待ち合わせの場所につくと、太一はすでに待っていた。
モデルのようにスタイルがよくて、身長が高くて、おしゃれな彼は、私の自慢だった。こんな私の彼氏でいてくれることが幸せだった。
「おまたせ!」
太一の胸に飛び込むと、太一は嬉しそうに私を抱きしめた。
「ねえ、この子知ってる?」
腕を組んで歩きながらプリクラを見せる。
太一は少しかがんでじっとそれを見つめた。
「周りの子は、お前の友達だよな?」
「そうだよ、でもこの子だけ知らなくって……」
ふーん、と太一は気のない返事をしたあと
「知らないけどブスだよな」
と言った。
なんだかもやもやした。
最初のコメントを投稿しよう!