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勘違い
「あ〜死にて〜」
男はカーテンで閉ざされた暗いジメッとした部屋でつぶやいた。なぜこのような発言が出たか、それは彼の人生に答えがある。
彼の名はキリト。生まれて、中学校に上がるまでは普通であった。あるとしたら根暗なところだけ。あとかなりのブサイク。いや普通ではないな、かなりの陰キャと訂正しよう。そんな彼の中2の秋にそれはおきた。人生の分岐が。
「え〜とですね、なぜイギリスは...」
先生が授業を行う。生徒はそれをノートにメモをする。まるでロボットみたいに。俺はこんな国に洗脳を受けてるやつらとは違う。それよりも退屈だ。俺のテストの点が低いのはつまんない授業しかできないこいつのせいだ。そしてキリトは小さな声でつぶやいた。
「そんな歴史の授業じゃなくて、ごちうさの授業をしてくれよ」
「ごちうさ知ってるよ、見たことある。かわいいよね」
そう返事をしたのは隣の席の女子、名はアスナ。彼女はクラスの人気者の美女。人と接するのが苦手な俺にも話しかけてくれる女神みたいな人だ。まえからちょくちょく話しかけてくれる。
「あっあ、おっも...しろいよね..ごちうさ..」
「キリト君はアニメ好きなの?」
「あっ....うん.....」
「こら!しゃべるなそこ」
先生がこっちに向かってる怒鳴った。周りはすこし笑ってるやつ、驚いてビクってなるやつ。授業が終わり、休み時間に彼女は近づいてきた。
「ごめん、私が話しかけて。それにキリトなくん悪くないのに怒られちゃって。」
「いや!...気にして ....ないよ...」
(アスナ、おれのことが好きなのかな。)
場所は変わり彼の家。彼は必死に何かを探していた。
「あった!」
その探していたものは小学校の卒業アルバムである。寄せ書きはもちろん白紙。俺はそれを寄せ書きと自分の写真を見ないように開き、ズボンを脱いだ。オカズ?もちろん、
アスナの写真。
「アスナ、ロリ顔でかわいいな〜」
自分の息子がどんぐりから落花生になった。それを上下に動かす。すると1〜2分で。
「はぁ...はぁ...もうすぐイクよアスナ」
そしてアスナの写真におのれの生命の源をかけ、つぶやいた。
「好きだよアスナ、今度告白しよう。絶対okくれるはずだ。好きでもないやつに、わざわざ謝りに来ないはずだ。」
男は決心した。告白するとを。そして自ら地獄に飛び込むことも。
「よせばいいのに。すこし話したくらいで相手が好きだと勘違い。男のあるあるだけど、陰キャならなおさらヤバいよな〜。あっどうも天の声です!え?俺の正体?この作品が完結すればわかるよ〜!てことで、また今度」
【つづく】
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