scene22-02

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    ◇  数日後。お盆も終わりに近づき、毎年恒例の花火大会が近所で行われる日。  誠と大樹は、帰省を締めくくるように今年も会場を訪れていた。縁日の露店を回ったあと、少し離れた小さな広場――馴染み深い穴場スポットへと移動する。 「早く来すぎたか」 「いーじゃん、いい場所とれて」  大樹の言葉に短く返すと、それきり黙ってしまう。周囲に人はまだおらず、虫の声だけがささやかに聞こえた。 「あのさ。結局、俺たちの関係言わねえの?」  思い切って口にする。  もう帰省も終わりだというのに、二人が付き合っていることは未だに告白していない。一体どうするのかと、ずっと気になっていたのだ。 「だって、嫌なんだろ?」 「え?」 「いつもと様子違ったから心配だった。認められるかどうか不安なんだと思ってたけど、そうじゃないように思えたから」
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