intermission いたいけペットな君にヒロイン役は(EX5) ★

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「ヤバ……したくなってきたかも」  すっかり出来上がってしまったようで、誠は恍惚とした表情を浮かべている。 「キスだけで?」 「ん……」  問いかけに対し、恥ずかしげに小さく頷かれた。  それを見て、また狡猾な手段を取ってしまったと内心反省する。  彼のことは熟知しているし、いつもキスだけで欲情してしまうと気づいていた。仕向けたのは、間違いなくこちらだというのに、つい知らぬ顔をしてしまう。 「大樹――し、しよ……?」  潤んだ瞳で誘われれば、逸る感情を抑えることなんてできない。  大樹は性急な手つきで誠のネクタイに手をかけ、ワイシャツのボタンを外したのだった。
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