第1話 負けられない戦

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第1話 負けられない戦

オラの名は盆倉でれ助と言う、金はねえ、力もねえ、嫁なんて貰えねえと言う何をやっても駄目な田舎者だ。 全国では徳川の軍勢が天下統一のために戦っているなどと話しているがオラ達の村ではそんなの関係なかっただ。 山間にあるのどかな農村でオラは野菜を作ってギリギリの生計を立てていた。 両親は既に他界してしまい、病気の妹を看病しながらじり貧の生活を送っていた。 村外れの森林に囲まれた木の家がオラの豪邸だ。壁は長年の風化により所々に穴が開いているだ。 オラが何時ものように野良仕事を終えて帰宅するとめんこい妹が帰りを待っていた。 「お兄ちゃんお帰りなさい」 「只今」 オラは天使のような笑顔を見るだけで嫌なことが全て吹き飛ぶ。何時ものように市場で売った野菜のはした金で質素な沢庵を切ってご飯を炊いて2人で食べた。 「ごめんな、オラがもっと稼げればお前に魚を食わせられるのに」 「ゴホゴホ。良いの、私はこの生活が楽しいわ」 オラはその言葉を聞いて涙を流した。そんなオラ達の生活を変える出来事がこの後起こるなんて想像していなかっただ
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