2話 エピローグ それからの賢者達

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 ラグーは僕を見下ろしながら、息を深く吸い込み、  「リア充爆発しろ!!」  と言ってきた。  「どういう意味だ!!…それ、…明らかに喧嘩売ってるだろう?!!」  「何が、どうしようじゃ。…そう言ってるが心の中は歓喜しているんじゃろ。」  「た、確かに否定できないけど、……。」  「ほれ、見てみい。…どうせ可愛いメイドに優しくされて鼻の下をのばしとるんじゃろ。」  「伸ばしてない!!」  「どうせ、あの少女に懐かれてウハウハなんじゃろ?」  「嬉しくないわけじゃないけど、アニエスちゃんは関係なくないか?」  「いや、どうせあの娘は、最終的にはお兄ちゃんと結婚する。とか言うんじゃよ。」  「え?!」  と驚き、僕の心がドキッとした。  「お主、…絶対にあの娘を自分好みに教育し、娶るつもりじゃな。…まるで光源氏じゃな。」  「光源氏って、何?…人の名前?!」  「ロリコン。……」  「ロリコンって何だ!?…いい加減に変な事を言うな!」  「うるさい奴じゃな。…眠れないじゃろうが。」  「どうした?」と僕が聞けば、ラグーは目を擦りながら喋る。  「ワシな、……枕が変わるとなかなか寝つけないんじゃよ。…お主達が持って行ったから、昨日は寝不足でな。」  「あ、そうなんだ。…ごめん。」  「わかったら、うるさくするな。眠くてしょうがないんじゃ……。」  とラグーの動きが止まった。  何か悪い事を考えているようで、だんだんと口角がつり上がる。  そして、いきなり「あ、もう駄目。」と言ってイビキをかく。  「おい、ラグー?」  しかし返事がない。何度も繰り返すが同じだった。  僕はより必死にすがりつく。  「ねぇ、…ちょっとラグーってば、寝た振りするなよ。…頼むから話を聞いてくれ!」  「う~ん。…後、5分くらい。」  「絶対に起きてるだろう!!…だから、ちゃんと聞いてってば。」  しばらくの間に、「ラグー!!」と呼ぶ僕の叫び声が森の中に木霊していたのだった。
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