不良?なにそれ??

1/8
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ

不良?なにそれ??

高校二年の春。 俺は母親と共に住み慣れた街を出た。母親の実家は街から遠く離れた田舎町で、俺を知ってるヤツなんか1人も居ない……。 「なぁ、俺…学校なんか行かなくていいからさ、仕事して家計を助けるよ……」 俺がそう言うと母親は驚いた顔でこっちを見てた。 そりゃそうだろ、今まで散々迷惑かけたドラ息子が変な事言ってるんだから。 「変な顔で見るなよ…」 「アンタ、熱でもあるのかい?」 思わず叩いてやった。 「喧嘩売ってんのか!!」 「いった~…叩かなくてもいいでしょ!!」 今度は血相変えてキレ出した。 俺なりに考えることが沢山あって、出した答えが『仕事』だった。 もちろんシンナーは辞めた。あんな事があって続けられる程、俺もバカじゃない。 族からも足を洗った。引っ越したのも理由だけど、続けちゃいけない気がした。 「とりあえず仕事するから!」 おれがそう言うと、 「アンタはそんなの考えなくていいんだよ!とゆうより、転入届はもう出したからね」 はっ?? 「え!?いつだよ?」 「もう向こうを出る時には手続き済ませてあるわよ?」 「俺の了承もなしにか!?」 「了承もなにも、今までアンタの了承なんか聞いた覚えないわよ!いつも勝手にしてたじゃない」 「まぁ…そうだけどさ」 「とにかく!苦労して入る所を見つけて来たんだから行きなさいよ?ちなみに、私立なんだからあまり理事長さんに迷惑かけちゃダメよ?」 後に聞いた話によると、親の知り合いのコネで入ることが許可されたらしい。ただ条件が… 『学校に迷惑をかけない』
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!