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何でこんな所に名古屋人が来たんだと馬之助は不思議になりながら答えた。
「ああ。」
「ほだけど、せこいもん獲ってござるね。まっと、でかいもんをあんばよう獲らなあかんがね。」
「今日は偶々小物しかおらんからいかんのだ!わしは腕に覚えがあるんだ、大物がおりゃあ、的がでかいだけに射止めるのは訳ねえことだ!」
「ほうかね、ほんじゃあなも、あの狼を射止めて見せてちょう!」
「何、狼?」
馬之助は名古屋人の指さす方を見ると、薄暗い中に確かに狼のシルエットが浮かび上がったものだから腕が鳴るぜと呟きながら銃を構えた。
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