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「まだ直接触ったらだめだよ」
その大橋の声に、こくんと頷く。言われたまま触り続けている望月の全体図をカメラはずっと映しているが、望月のものが下着の中でむくむくと膨れているのがわかるし、息遣いも少しずつ乱れてきているし、何より表情がどんどんいやらしい顔になっていくのもわかる。
そして今はさっきよりも大橋の様子をちらちらと伺っている。
「何? どうしたいの?」
それをわかっていて、あえて聞く。
「あの…直接、触って……いい?」
まだって言われるかな、と考えているのか、不安そうに聞いてくる望月の顔を見ていると、意地悪をして焦らしたい衝動に駆られる。
「触りたいの?」
「うん……」
時折、体をぴくっと震わせつつも、自分からの返事をすがるようなまなざしで待っている望月を見ていると、このまま自分の意のままに操れるのだとわくわくする。もっと我慢させたいような、気持ちよくさせてあげたいような、脳内の悪魔と天使が交互に囁く。
「わかった、いいよ。でも俺がいいっていうまで、イッちゃだめだよ」
ようやく許されて安堵できるはずだったのに、さらに次の制約が課され、望月の表情は困惑しているように見えた。自分の好きなときにイケるから自慰行為なのに、それをあえて封じてしまう。今までの動画は、単調な自慰行為動画だったが、これでちょっと違った動画になるだろう。
「あぁ……っ」
下着の中に右手を差し入れた望月は驚いたような声をあげた。
「どうした?」
大橋の問いにぷるぷると首を横に振る。その恥ずかしそうな様子に、下着の中で何が起きているのか、察した。
「どうなってた? 入れた手、カメラに見せて」
どうやら図星らしく、望月は恥ずかしそうに視線を泳がせ、それでも観念したのか、下着に入れていた右手をそっと開いて見せた。カメラでその手をアップにすると、右手は大量の粘液で濡れていた。
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