05:天然不思議ちゃんの行動の謎

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 今、自分が組み敷いているのは動画の中のソウではない。会社で同期のスーツ姿の望月だ。自分はソウではなく望月に、ちゃんと欲情している。 「マジで、この先もしていいの? こんなに展開早くて大丈夫?」 「僕だって、せいいっぱい勇気出してるんだけど!」  確かに、望月にしては積極的だ。こっちは煽られっぱなしだ。 「それに、大橋くんの気が変わったら困るし」 「そんなこと気にしてたのかよ。普通、両思いだってわかって、即ヤッたら嫌われない?」 「それは、女の子の話でしょ」  明らかに目の前の望月が不機嫌な言い方になる。 「いやいや、そこはさ、今まで女性としか経験がないんだから、大目に見てほしいんだけど」 「僕、童貞だからよくわかんない」  ぷい、とふくれっつらの望月は顏を背ける。そんなかわいい顏をされたらこっちが困る。 「そっか、童貞……なぁ、俺、おまえのそれ、これからも女に使わせる気ないけど、大丈夫?」  自分と付き合うということは、挿入される側、すなわちネコになるってことだ。 「いいよ。そもそも、僕が誰かを抱くなんて想像できないし」 「じゃ、俺はおまえの処女もらうけど、いいんだな?」  望月は、頬を赤らめ、恥ずかしそうに頷いた。
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