「そうしましょ。ご主人様」

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「お待たせ致しました。私は受付のマシェリと申します。以後お見知り置きを」  そう言い、1枚のカードを見せた。 「職業はお決まりですか?」 「はい、決まってます」  マシェリさんは、冒険者になるための、説明をしてくれた。  まず職業が決まったら、冒険者になる為のカードを買う。これが冒険者の身分証になる。無くしたら再発行するのに、時間かかるし、手数料として、お金も倍払う。気をつけるよう、注意喚起された。  そして、このカードに自分の血を垂せば、仮の冒険者になれる。ただそれだと、あくまでも仮。  冒険者にはF~Sのランクに分かれている。受けれる依頼は自ランクの1つ上、もしくは1つ下まで。ただし、Dランクまで。DがCランクの依頼は受けられない。Cランクから危険度が上がる為。もちろんその分の依頼料も跳ね上がる。  各ランクはポイント制で、50ポイント貯まれば、次のランクの試練を受けらる。ランクを上げる前には、試練を必ず受ける。試練クリアで次のランクに昇格。  まずは、Fランクになる為の試練。 『スライムの討伐』スライムを10体倒し、魔核(コア)を入手することだった。  そこでイスカは言った。 「私も冒険者になりますわ」  お~イスカも冒険者になりますか。 「イスカは職業決まってるの?」  何も決まってないらしい。俺が冒険者になるから、イスカもなるとの事だった。  マシェリさんが、職業が決まってないなら、適正判断を受けらることを教えてくれた。イスカが受けたいと言うので、マシェリさんに頼んだ。  受付の奥から1人のおっさんが現れた。ギルドの職員で、適正判断をしてくれるらしい。  おっさんは、イスカの額に人差し指と中指を当てた。 「適正がわかった」  早い、もう分かったんですか。  イスカの適正は、盗賊、くノ一、武道家、ハンター、踊り子の5職。 女盗賊か~。盗賊はちょっとな~。くノ一……何で日本の物があるんだ? おかしいよね。だけど、くノ一はカッコイイよな。イスカに合いそうな気がする。武道家、イスカは意外と肉体派なのかな? ハンターも合いそうだね。踊り子もわかる気がする。男はその美貌から、メロメロになること間違いなし。
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