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Gさん破壊まで、あと5秒
「待て、待ってくれ、新木主任!」
怒り狂った新木を、熊本が必死に諫めた。
「放せ、放してくれくれ! あのジジイ、絶対に許せん!」
これには、Gさん死ねば良いのにと言っていたナターシャも慌てふためいた。
「新木さん、落ち着いて! これも何かの作戦ヨ! Gさんには何か深い考えがあるのヨ!」
二人に飛び付かれて、右手をがっちりと掴まれて、ついに核爆弾のスイッチを奪われた。
「ふう、新木主任。今さら、Gさんをぶち殺しても、仕方ないですよ。もう遅いって言うか」
新木は、熊本の言葉に、少し落ち着きを取り戻した。
「そうヨ。これは何かの作戦なのヨ。Gさんは、なんだかんだクズだけど、ノーベル賞は5回なの」
ナターシャはいつもの様に、褒めているのか貶しているのか、よく分からない。
「……分かった。このスイッチは、君たちに預けよう」
ウイン
研究室の扉が開いた。
「じ、ジジイ! てめーっ!」
なぜか、Gさんがその白銀のボデーを煌めかせながら入って来た。
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