パニックにさせた理由

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パニックにさせた理由

「おい、ジジイ。お前のせいで、全世界がパニックになってんだよ! 人類を救うんじゃないのか? みな、自暴自棄になって、破壊活動にいそしんでんじゃねえか!」  新木は顔を真っ赤にして迫った。 「そうだぞ! 中には、殺したい思ってるやつを実際に殺しちまうような事件にも発展してるんだぞ!」  熊本が、それに続いて、Gさんを囲んだ。 「むう、そのことか。迂闊ぢゃったのう」  Gさんは、悪びれもせずに言った。 「は? 今、なんつった?」  新木が顔を引きつらせてGさんのメタリックな顔を鷲掴みにした。 「迂闊ぢゃったと言ったのぢゃが、何か?」  
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