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零:言の葉奇譚、序章。
☆登場する和歌(いずれも小倉百人一首より。《 》内は歌番号。)☆
《98》風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける
(風がそよそよと楢の木の葉を揺らす小川の夕暮れは、すっかり秋めいてきたが、六月祓いのみそぎだけが夏であることを告げている。/従二位家隆)
《48》風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな
(風が激しいせいで岩を打つ波が自分の身を(自分だけで)砕くように、私だけが砕け散るような想いにふけるこの頃だなぁ。/源重之)
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