零:言の葉奇譚、序章。

1/13
前へ
/210ページ
次へ

零:言の葉奇譚、序章。

20485506-bbe4-4fa2-9f7c-f53cf8c4251c ☆登場する和歌(いずれも小倉百人一首より。《 》内は歌番号。)☆ 《98》風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける (風がそよそよと楢の木の葉を揺らす小川の夕暮れは、すっかり秋めいてきたが、六月祓いのみそぎだけが夏であることを告げている。/従二位家隆) 《48》風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな (風が激しいせいで岩を打つ波が自分の身を(自分だけで)砕くように、私だけが砕け散るような想いにふけるこの頃だなぁ。/源重之)
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

476人が本棚に入れています
本棚に追加