メグル・メグル・ロンド

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やがて。 レンガ詰みの、ちいさな橋のたもとへと、少年は差しかかります。 と。 石畳の凸凹にでも…靴先が、引っかかっていたのでしょうか? 少年の身体は、ふわりと宙を泳いで…。 どん、と何かにぶつかり…そのままに、石畳の上に転げています。 さ…三枚の、銅貨…! それらはばらばらに…あちらこちらへと、転げて行きます。 模型に替える、大切な銅貨が…! ひざをこすり、ひじをさすり…少年は立ち上がっています。 と。 自分の身体の下じきになっていた、あるものに…その時、少年は気づいたのでした。 …それとは。 大判の…封筒? 封の開いたままのそれから…中身にあるものが、はみ出しています。 何枚かの…写真? 白と黒の二色のそれは…この街の教会や建物などを、写したものであるようでした。 それと。 …地図? この街の…地図と? それと…この、大きいような地図は…?
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