第4章 追憶:JOKER事件

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竜へ お父さんが死んでから寂しい思いをさせてすまなかった 君のお父さんが亡くなったころから体調が良くなくてなしばらく入退院を繰り返していた まぁ今となってはただの言い訳だな お母さんが大変なのに傍に居てやれなくてすまなかった 宮城さんから話は少し聞いていたが お前をそれほどまで追い込んでいたとはな 本当に申し訳なく思っている お前の目の前にいるその男は わしの長年の相棒だ そいつは口が回らぬが気が回る男だ 信頼できる人間だ お前とお前の母さんを支えてあげられなくてすまない 1人で先に行くが後から追うような真似はするな わしはお前が元気でいてくれればそれでいい 体には気をつけてくれ 遺産とかは大三郎に全て託したから大三郎から話を聞いてくれ お父さん、お母さんに立派な墓をたててやってくれ 頼むな こんな何も出来ないじじいをどうか許してくれ いつまでも愛している 片桐虎吉
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