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その女性は以前竜が車いすを押していた女性であったからだ
「あれがりゅーのお母さん・・・・」
心配になった撫子は竜に連絡をかけたが返ってこなかった
その夜心配ながらも家に帰り再びケータイを見るが
竜からの返信が一切なかった
その日は早めに寝た
翌日学校へ行くとやはり竜の姿はそこになかった
学校中探したが見つからなかった
いつものファミレスやバイト先に行ったが
消息がつかめなかった
「りゅー・・・・」
そうつぶやくと一人の男性が現れた
「あなたは片桐竜くんのクラスメイトさんかな?」
おおらかそうな初老の男性がにこやかに撫子に聞く
「はい、そうです」
「そうか、彼なんだがね私たちも探しているんだ」
「そうなんですね」
「何か知ってることあるかな?」
「ごめんなさい連絡も取れなくて」
「そうか、なら念のためだこれを渡しておこう」
そういうと男は財布から1枚名刺を出した
「なにかわかったらそこに連絡してくれ」
「わかりました」
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