第3章 追憶:帝都大天空塔立てこもり事件

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その女性は以前竜が車いすを押していた女性であったからだ 「あれがりゅーのお母さん・・・・」 心配になった撫子は竜に連絡をかけたが返ってこなかった その夜心配ながらも家に帰り再びケータイを見るが 竜からの返信が一切なかった その日は早めに寝た 翌日学校へ行くとやはり竜の姿はそこになかった 学校中探したが見つからなかった いつものファミレスやバイト先に行ったが 消息がつかめなかった 「りゅー・・・・」 そうつぶやくと一人の男性が現れた 「あなたは片桐竜くんのクラスメイトさんかな?」 おおらかそうな初老の男性がにこやかに撫子に聞く 「はい、そうです」 「そうか、彼なんだがね私たちも探しているんだ」 「そうなんですね」 「何か知ってることあるかな?」 「ごめんなさい連絡も取れなくて」 「そうか、なら念のためだこれを渡しておこう」 そういうと男は財布から1枚名刺を出した 「なにかわかったらそこに連絡してくれ」 「わかりました」
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