第3章 追憶:帝都大天空塔立てこもり事件

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そう告げると男はその場を去った 「警視総監・・・?」 名刺を読むとそんな肩書が記してあった 「小田島大三郎・・・・」 撫子はその名刺をしまうと自宅へ戻った 竜がいなくなり1か月程がたった 大学でもあまり人と話さなくなり 佳子とも少し疎遠になっていた ある日バイト先のテレビでニュースを見ていると 大天空塔が再オープンすることが流れた もしかしたら竜がお母さんのことでまた 来るかもしれないそう思うと 「大天空塔・・・・行ってみようかな・・・・」 そうつぶやきその日のうちにバイトを辞めた 「そっか・・・・しょうがないね」 オーナーが悲しそうな表情を浮かべた 「皆さんのせいじゃないです、本当にお世話になりました」 その夜家に着くと翌日に控えた再オープンに向けて 撫子は準備を始めた 「もしかしたら竜が来るかも」 そうつぶやきながら支度をした そしてその翌日・・・・・・
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