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そう告げると男はその場を去った
「警視総監・・・?」
名刺を読むとそんな肩書が記してあった
「小田島大三郎・・・・」
撫子はその名刺をしまうと自宅へ戻った
竜がいなくなり1か月程がたった
大学でもあまり人と話さなくなり
佳子とも少し疎遠になっていた
ある日バイト先のテレビでニュースを見ていると
大天空塔が再オープンすることが流れた
もしかしたら竜がお母さんのことでまた
来るかもしれないそう思うと
「大天空塔・・・・行ってみようかな・・・・」
そうつぶやきその日のうちにバイトを辞めた
「そっか・・・・しょうがないね」
オーナーが悲しそうな表情を浮かべた
「皆さんのせいじゃないです、本当にお世話になりました」
その夜家に着くと翌日に控えた再オープンに向けて
撫子は準備を始めた
「もしかしたら竜が来るかも」
そうつぶやきながら支度をした
そしてその翌日・・・・・・
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