第3章 追憶:帝都大天空塔立てこもり事件

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「すまないな撫子ちゃん」 「いえ、ありがとうございます」 「大学もやめてもらうことになってしまったな」 「しょうがないです」 「必ず、君のもとに帰すから」 そういうと大三郎は深くお辞儀をした 「頭をあげてください」 「私はりゅーが元気でいればそれでいいんです」 「ありがとう」 そういうと撫子の荷物を積んだトラックに指示を出した トラックが出ると同時に撫子を乗せた車も発進した 「必ず、会おうねりゅー」 そうつぶやくと撫子は静かに目を閉じた そして・・・・5年後・・・・・ 撫子はいつものように買い物をしていると メールが入った 「大三郎さんからだ」 「"竜を近々そちらに行かせます。長い間待たせてすまなかった"」 その文に撫子はこう返した 「ありがとうございます。」 そしてスーパーを出て空を見上げてこうつぶやいた 「りゅー、やっと会えるね」 その気持ちがうれしく その日は笑顔で家へと向かった その数日後 大三郎から返す前に一本サプライズ電話したらどうかといわれたので 撫子は竜に連絡をした
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