第3章 追憶:帝都大天空塔立てこもり事件

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「もしもし?」 「ハロー!りゅー!!元気???」 「え、は、え、撫子!?」 「ピンポーン!」 「もうりゅー最低だなー何万年も彼女ほっといて」 「すまない、でもお前もう新しい彼氏とか」 「はぁ、りゅーくんいいですか?」 「はい」 「私の彼氏は生涯りゅーただ一人です」 「え・・・」 「りゅーに起きたことは知ってるし聞いた」 「そうか」 「りゅーに最初に言ったよね?」 「最初?」 「離さないでくださいって」 「そういえば言ってたな」 「私は何が起きてもりゅーの味方だし離れません」 「お、おう」 「今どんな状態か知ってるし正直」 「そうか」 「だから彼女として2つ目のわがまま」 「おう」 「いつまでもりゅーが帰ってくるのを待ってます」 「ありがとな、撫子」 「ううん、私ができるのはこれくらいだから」 「なるべく早く帰る」 「うん」 そういうと電話を切った その日撫子は興奮で眠れなかった 竜が無事でいたことに安心した撫子は 帰りをただ待つことだけを考えた あの楽しかった日々に戻ることを夢見て
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