安藤星也①

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安藤星也①

俺の家は、俺と弟と、父さんと母さん、ばあちゃんの五人家族だ。 弟はまだ小学生で、正直めちゃくちゃウザイ。あいつのカンチョウはマジで痛いし。ムカつくからいつも俺が怒って叩くんだけど、そうするとあいつは毎回ばあちゃんの所に泣きつく。 んで、俺はばあちゃんに怒られる。 そんで、ばあちゃんは決まってこういうんだ。 「星也。あんたが大人になっても子供にそうやって手ェ出すんか?あんたのお母さんはあんたに手ェ出したかね」 ばあちゃんのことは好きだけど、こん時のばあちゃんはあんまり好きじゃない。 だって、自分の子供なんて分かんねぇし、俺だって叩くのが好きでやってるんじゃないし。そこに母さんは関係ねぇし。
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