序章:発達障碍について

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 私は発達障碍者が嫌いだ。  否、早急に訂正しなければなるまい。発達障碍の『』が大嫌いである。  むろんそれには理由があるし、それは障碍者への偏見というよりも彼との長年の確執によるものが大きい。そんな環境に身を置いて育ってきたため、むしろ私は他人より発達障碍に関して真剣に考えている自負すらある。  その一環として、弟本人を含む発達障碍者の家族の苦労、そして彼らに私たちはどう接していくべきか、私の体験談を通じて考えるきっかけとなってもらえれば作家冥利(みょうり)に尽きる。
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