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そこには、ノゾムというプレイヤーの対戦履歴が表示されていた。勝敗、対戦場所、そして……対戦時間。
「こりゃ、すごいな。桁違いだ」
カエルが感心した様子で呟く。
「このプレイヤーは、神に負けるまでのほぼ全ての対戦がわずか数秒で決しています。密着状態で対戦開始は考えにくいですから、間違いなく脚力を最大強化してるに違いありません。今回は5人対5人で勝負を挑みました。このプレイヤーは必ず選ばれるでしょう。開始の瞬間、それこそ矢の様に飛んできますよ。俺が神なら間違いなくノゾムに特攻させます」
「これが分かるだけでも大きいね。なかなか、やるじゃん」
「いや、大きいなんてもんじゃない。知らなかったら即全滅だってあり得たぞ」
キョウコも感心している様子だが、ケンタはさらに先を想像してるようだ。だが、まだまだ甘いなぁ。
「しかし、問題はここから。どう立ち向かいます?」
「簡単じゃん。私の能力なら無傷で耐えられるし、逃げ場のない威力の反動でノゾム自体を自滅させられるんじゃない?」
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