軟波カシン2

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「チーム内で考えても明白です。シュリさんの場合は串刺し、キョウコさんの場合は自滅。単純な身体能力とは別の特異な能力である可能性が高い」 「悔しいけど、アンタの考えが理に適ってるわね」 「だから、俺やタイガーの能力なんて珍しいんですよ。非力だからこそ生まれた思いつきです。俺が神なら開始後、即男性を全員殺せと命じますね」 「だけど、それが分かっても対策しようがないんじゃない?」 「対策はあります。俺が先頭に立ちます。俺の軟化ならダメージを負いますが耐えられるはずです」 「ちょ、アンタ何言ってんのよっ!?」 シュリさん筆頭に全員が焦るように驚いた。だが、これしかない。それぐらいの覚悟で臨まないと勝てないんだ。 「それしか方法はありません。囮と見せかけて狩ってやるんです」 「本当に上手くいくのか……?」 心配性のケンタが不安そうな表情をしている。 「だから、これからチーム戦をするんですよ。対策立ててその練習をしますよ」 いよいよだ。もう後少しで最終決戦が始まる。
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