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家についてからふたりで仲良く料理をした。とはいえ、主に幸介がメインとなって動く。私は洗い物や片付け担当だ。
幸介は、手早く料理が出来る。
手慣れたもので、ジャンルを問わずなんでも大体つくれる。
今日もトマトソースのパスタをあっという間に作った。
パスタを乗せた皿をテーブルに運び、自分の前と私の前に皿を置く。
「わあ、美味しそうっ」
ふたりは二人がけのテーブルに向かいあって座る。
座ってから顔を見合わせ微笑み合った。
「食べようか」
「うん、(両手を合わせて)いただきますっ」
食べ始める私を優しい笑顔で見守ってくれる幸介。
「わっ、美味しいっ、このパスタ」
「良かった。トマトソース味にして正解
だな」
「うん、いつもありがとう」
「(笑顔で)いーえ、どういたしまして」
幸介がフォークにパスタを軽く巻き食
べ始める。それを微笑みながら見る私
ーーー私は料理上手な優しい彼氏がいて幸
せだな。
★★★
幸介とテレビの前のソファに並んで座る。
テレビに映るフランス映画。
幸介の肩にもたれて映画を観る。幸介は私の頭に自分の頭をコツンとつける。
ーーーお決まりの休日。
まったりとした午後。
私達二人きりの癒しのひととき
映画が終わりテロップが流れる。
「次の週末は、コイが行きたいって言っ
てたスイーツの店に行こうか」
幸介が私の頭に軽くキスをする。
「いいの?! でも休みの日は、きっと
並ぶよ?一時間半位は覚悟しないと」
もたれるのをやめて幸介の顔を見る。
「それ位いいよ。行きたいんだろ?」
「(元気に)うんっ」
「じゃ、行こう」
幸介は優しく私の頭を撫でる。
撫でられて幸介を見上げる。
ふたりソファの上でキスを交わす。
ーーー今まで幸介は一度だって映画の途中で手を出してきた事は無い
徐々に深くなるキス。
ーーー見始めた映画をきちんと最後まで見させてくれるのも幸介の優しさ
幸介が私をソファの上に優しく押し
倒してキスをする。
ーーーでも、たまには……
幸介がキスをしながら私の胸を服の
上から触る。
ーーー……予定通りじゃなくてもいいのに。
映画の途中でもさ
耳にキスを落とす幸介。
ーーーーいつだって誰にでも優しい幸介
幸介は、あくまでもソフトに私の鎖骨に指先をはわせる。
ーーー指先の触れ方もあくまでも優しい。 愛されてるってこういう事なんだって感じる瞬間だ……とは思う
ブラウスのボタンをひとつずつゆっくり外していく幸介。
ーーーでも……
天井を見つめる。
首筋、鎖骨に優しいキスをされる。
ーーーなんだか……
幸介は、ブラの紐を肩からはずす。
肩にもキスをする幸介。
幸介のキスが私のあらわになったこぶりの胸にも落とされる。
「(頬を赤く染め)んっ……」
刺激に体をのけぞらせる。
ーーーでも、口には出来ない想いが……私の
中に渦巻いている
ふたり濃厚なキスを交わす。
これを口に出したら、きっと……
優しく私を見つめ幸介は、私の髪を撫でる。
ほてった顔で幸介の顔を見上げる。
ーーーそれを言ったら、きっと
幸介との恋は終わってしまうだろう
幸介が私のお腹にキスをする。
それに敏感に反応する。
ーーーだけど……言ってしまいたい気もする
頬を染め目を閉じ、自分の人差し指を曲げ第2関節辺りを軽く歯で噛む。
ーーーなんだか……
幸介の背中へ手をまわし目を閉じる。
ーーー物足りない……って
私は、つま先に力を入れる。
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