138人が本棚に入れています
本棚に追加
………
自分でも
この気持ちが好きなのかも
ハッキリと分かってないのに
里依紗に言っても良いかと
悩んでしまう…
「里依紗?」
「ん?」
「私はまだ…好きなのかも
分からないから…
あくまで気になる人と言うことで…」
「うん…分かったよ。
で?その気になる相手って?」
身を乗り出すように聞いてくる…里依紗
女の子って好きだよね…
こう言う話
私は今まで恋愛の話とかを
友達にしたことなかった
それは今まで
恋愛感情が出る相手なんていなかった訳で…
私は小声で言う
「…1組の高世くん。」
「えっ?嘘?!」
今度は里依紗が大きな声をあげた…
「里依紗、声大きいよ?」
私は周りを見ながら言った
「ごめん…意外だったから…
そうか…高世くんね?」
「…里依紗、知ってるの?」
「知ってるも何も…
同中だったし…
でも、クラスはなったことない。
何せうちの中学
8クラスあったからさ…」
「そうなんだ?」
「うん。
でも…私なら協力出来るよ?
高世くんと仲良い友達、知ってるし…」
えっ?
「協力って…里依紗
私…告白とかするつもりないよ?」
「はぁ?つばさ…
このままで良いの?
高校生だよ?
行動起こさなくてどうするの?」
里依紗はグイグイ私に迫ってる
私負けそう…
そんな中…
電車が駅に着いた
ホームへ降りて
改札に向かって歩き出すと
別の車両から降りて来た
人たちの中に
高世くんの後姿が見えた…
「あっ!」里依紗も気がついたみたい…
そして
「何というタイミング…
これはチャンスだよ!」
里依紗は私の腕を引っ張って
高世くんたちの方へと進んで行く
「ちょ…ちょっと待って
里依紗?」
私が何とか止めようとするけど
里依紗は無視して
高世くんたちの方へ更に進む…
私…どうしたら良いの?!
………
最初のコメントを投稿しよう!