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………
高世くんは
優しいヒトなんだなと思った
自分のことより
周りのヒトを大切にする
それに対して
私は…器が小さいと言うか
まだまだだなと思った…
私も自分のこともだけど
周りのヒトを大切にしたいなと思った
スマホで行き先を
探してる高世くんに向かって
「高世くんの行きたい場所は?」
と私は聞いてみた
すると高世くんは私を見て
一瞬驚いた顔をした
「…紺野さんの行きたい所なら
僕は何処でも大丈夫だよ。」
「私は高世くんが行きたい所に
行ってみたいよ。」と言うと
高世くんは考えながら
「…僕、そう言えば…
いつも友達が行きたい所に
何の疑問も持たず行ってたな。」
「私も同じだよ。」
「じゃあさぁ…紺野さん。
行きたい場所、言ってみない?
同時に…」
「いいよ。」
「せーの!スカ◯ツリー!」
「…スカ◯ツリー!」
ほぼ同時に
私たちは行きたい場所を言った
ふたりで思わず
笑ってから
「行こうか?」
「うん。」
私たちは
スカ◯ツリーへ向かって歩き出す
私はほんのちょっぴり
高世くんとの距離が縮まった気がした…
………
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