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スカ◯ツリーまでの
道のりを
たわいもないおしゃべりをしながら
ふたりで並んで歩く
たまたま高世くんを見て話していたら
ショーウィンドウが目に入る
そこに高世くんと
私の姿が映る
話してから
気にしていなかったけれど
高世くんと私は
周りからはどう見られてるんだろう?
ふと思ってしまった…
「…紺野さん?」
高世くんに呼ばれて
ハッと現実に引き戻される
「あ…ごめん。高世くん…
何だっけ?」
「紺野さん、疲れてない?
朝からだったし…
何処かで休憩しようか?」
高世くんが
周りを見渡して
「ちょっと、ここで待ってて?
飲み物買って来る。」
そう言って
自販機まで走って
行ってしまった…
違うって言えなかった…私
高世くんの背中を目で追う…
買い終わり
私の所に戻って来る
疲れてるのは
高世くんだって同じはずなのに…
「お待たせ。紺野さん、
どっちが良い?」
高世くんは
ペットボトルのお茶と
炭酸ジュースを私に差し出した
「ありがとう。
じゃあ…お茶で。」
私はお礼をしながら
受け取った
「あっちで飲もうか?」
高世くんがベンチを見つけて
言われるがまま
私もついて行き
ふたりで並んで座った…
………
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