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………
カフェに入ったけれど…
里依紗が殆ど話していて
私は帰りのことが
気になってしまい
半分も聞いてなかった…
だって、高世くんと
帰るなんて
私…大丈夫だろうか?
ふたりで居る時も
緊張していた
でも時間が決まってたからで
まぁ、帰りも送ってもらったら
終わりだし…
だけど、里依紗の行動力には
びっくりさせられる
中学の時まで
グイグイと来る友達は
私の周りでは居なかったし
おとなしくしてる
子達と仲良かったからな…
そんなことを考えていたら
カフェから
駅に向かって
歩き出していた
高世くんとは2つ駅違い
私の方が先に降りる
高世くんが先に降りるのなら
悪いからと断っていた
途中までは
里依紗と和久井くんとも一緒だ
電車の中でも
里依紗は和久井くんと話し続けていた
高世くんを見ると
車窓を眺めていた
「…高世くん?」
「ん?」
高世くんは私を見た
「やはり、高世くん
里依紗たちと一緒に帰って?」
「大丈夫だよ。」
「けど…悪いから。」
「畑岡(里依紗のこと)さんが
言ってたけど、紺野さんち
駅から遠いって言ってたよ?
だから…気にしないで。」と言われた
「…ありがと。」
何かお礼を…しなきゃダメかな?
………
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