これって恋なの?

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……… 「!!」 私は慌てて 高世くんの体を押し 離れた 「あ、ありがとう。助けてくれて。 痛い思い2度もしなくて 良かった…です。」 私は下駄箱から 自分の上履きを急いで履いて 行こうと思ったら 腕を掴まれた …えっ? 「…血が出てる。」 掴まれた腕の手のひらを見ると 擦り剥けて血が滲んでいた 「大丈夫。後で保健室行くし。」 私が言うと それを聞かずに 「先行ってて。僕、この子 保健室へ連れて行くから。」 高世くんは友達に言って 下駄箱から自分の上履き取り 履き替えて 私の腕を 掴んで歩き出した… 朝の保健室… 養護の先生は どうやら職員会議中で居なかった… 高世くんは 慣れてるのか 私の擦り剥いた手を水道水で 洗い流してから消毒をしてくれて 傷テープを張ってくれた 「ありがとう。」私がお礼を言うと 「ごめん…痛い思いをさせて。」 と申し訳なさそうに私を見た 2度あることは 3度ある… 偶然な出来事が また、あった… ………
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