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伊達は写真に浮かんだ文字をすべて確認すると、続いて云った。
「えー、要するにですね……WATASHIWOMIRUNA死……えーと、私を見るな、死……ですね。えええええーーーー!」
伊達が恐怖と狼狽の雄たけびをあげた。
「な、な、なによこれ……。フーミン、なんなのこれ、なにかの冗談?」
ゴルバチョフ堺がワナワナと震えている。
「いや、知らないっす。フーミン、まったくあずかり知らずです……」
伊達の声が震えだす。彼はあまりのことに全身を包み込む怖気に蹂躙された。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ」ミミカキジョウズるいるいは再度、叫び声を上げると静かにその場で気を失った。
「るいるい!」
アサシンの4人がすかさず、るいるいの躰を抱き起した。アイドル・カフェ「デンじゃらす学園はひはひフーフー」の店内にいた他の観客やスタッフが一斉にるいるいの異変に気付いた。そして店内は、まるで蜂の巣をつついたかのような大騒ぎとなった。
「デンじゃらす学園はひはひフーフー」に突如襲来した恐怖と喧騒、震撼と怪異。そのなかでひとり冷静だった凛香がひとりごちた。
「……事件ね。……少女の素性を探らなくては……」
騒擾のなか、凛香だけが次の展開を見据えていた。
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