At a school 1

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At a school 1

─────────────── ───────── 「♪~~♪~~」 「あらぁ、ごっきげんねぇ伊吹は」 「ん~?まぁね~♪」 お昼休み、市販の情報誌をめくりながらルンルンな私に呆れ顔でツッコミを入れてきたのは同じクラスの仲瀬 亜由子。 私の前の席を陣取ると、読んでいた雑誌を取り上げ『ふーん』とパラパラ流し読み。 「えへへへへへ♪早く放課後になんないかなぁー♪授業なんか受けてる気分じゃないよう♪」 「あ~…なるほどね~。伊吹がご機嫌てことは大方デートの予定があるってとこかしら?」 浮かれ気分の私は鏡を取り出し、念入りにアイメイクをチェック。 濃すぎたかなって思ったけどそんなにひどくもないな? んっ、しかもこのマスカラ悪くない。全然パンダになってない♪ ヤバーい♪毛先のカールも全然取れてないし♪ あのクッションファンデ買って正解!テカリも浮きもなし♪ 「…あのねぇ伊吹。前から言ってるわよね?あの渡 恭平だけはやめてって。っとに……私の言う事なんて何ッッッにも聞いてくれないんだから!」 「亜由ちゃん亜由ちゃん?そりゃあねぇ?大事な親友を中学の同級生に取られる気持ちは痛いほど解りますよ??でもさぁ、そこは男と女なんだかr……」 「そぉじゃないわよ!!このバカ天野!!」 「いったぁ!ほっぺたつねらないでよぉ!」 亜由子は、私が最近付き合い始めた"彼"…渡 恭平くんの事を良く思っていない。 事の始まりは4ヶ月前。 当時傷心中だった私に、彼が優しく声をかけてきたのがキッカケで付き合う事になった私たち。 のちに亜由子と渡くんが中学の同級生だった事が発覚。 亜由ちゃんてば私達が付き合い始めたことを知るなり猛反対。 『渡 恭平だけはやめろ』だの『認めない、別れさせる』だの、とにかく必死になっている。 なんだかなぁー? 渡くんは優しいしカッコいいし、問題ないと思うんだけどなぁ………。
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