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夢の中へ⁈
「 ひつじが1匹 ひつじが2匹… 」
隣の弟の布団から聞こえてきた声が
うつらうつらと寝かけていた私の耳に響いてきた
「 ひつじが3匹 ひつじが4匹… 」
眠れないのかな と思いながら聞くともなしに聞いていたら…
「 ひつじが5匹 逃げてった 」
あれっ?
ひつじは柵を飛び越えていくイメージを思い描いていた私は逃げていくひつじの姿へと想像しなおした
「ひつじが1匹 ひつじが2匹 」
あっ また1匹から始まった
と思いながら聞いていく
「 ひつじが5匹 捕まえた 」
あっ、捕まったんだ
捕まった羊を想像する
「 ひつじが1匹 ひつじが2匹 」
また1匹から始まった
「 ひつじが3匹 ひつじが4匹 」
続いていく
「 ひつじが5匹 丸焼きだ
… 美味しかった 」
⁈⁈⁈
「 食べたの⁈ 」
思わず起き上がってしまった私
「 あれ? お姉ちゃん起きてたの? 」
不思議そうに私を見てきた弟
「 めちゃくちゃ気になるからその数え方…
ひつじさん食べないで 」
そう言った私に
「 うん わかった 」
と反対側を向いて寝直した
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