ミスト様と私

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「えっ!私と二人ですかっ?」 「ああ、ロイとエルザは連絡を取り合いながらの別行動だ」 ゆ、夢? これは夢ええっ? 「どうした?サクラ」 「ななななんでもありましぇんっ!」 「よし、龍王の剣を自在に使えるまで鍛え上げるからな」 「はいっ!......え?」 「まずは体力だな、今からオキガハラのアーサに会いに行くから、おまえは走っていけ」 「は、はいーっ?」 「8時間以内な」 そ、そんな...... 「ああ、途中でグリフォンとフェンリルに今回の顛末を報告しといてくれ」 「そ、それもですか?」 「それくらい出来るだろ?俺の相棒なんだから」 相棒......相方......パートナーっ! 「分かりましたっ!任せてくださいっ!」 うふふふ...... パートナーっ! 「お、おう......じゃあオキガハラのエルフの里で」 ミスト様は空間移動で消えた。 「うふふふふ......さあっ!行きますよっ!」 一歩を踏み出す。 どこに行くにも、何かを始めるにも最初の一歩を踏み出さなければ前へ進む事は出来ない。 私はこれからもずっと、ずーっとミスト様と生きていく。 何が起きても迷わない。 「ミストさまーーーっ!」 離れたら追い付くまで走り続ける。 「諦めませーーーんっ!」 終
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