赤竜と山吹竜

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「んだよ、おまえ竜だろ?でかい図体してるくせに」 「いえ、私は気が弱いんでこんな穴蔵でひっそりと暮らしてるんです.....」 気が弱い竜...... 確かに良く見れば竜の威厳が全くない。 「何で?竜ってだけで普通に強いだろ」 「私、喧嘩とか嫌いなんで......」 竜が上目使いでミスト様を見ている...... 何か可愛い。 「となると、ここらを荒らしている竜はおまえじゃないって事か?」 ミスト様の言葉に少し気まずそうな竜。 「そ、それ......は......」 「何か知ってるな?吐け」 ミスト様...... 「あの......それは赤竜という竜で私の幼馴染みなんです」 幼馴染み? 「いやちょっと待て、竜にも親戚とか幼馴染みとかあるのか?」 それな。 (日本で覚えたのをここで使ってみた) 「そりゃありますよ、親がいたから生まれて来たわけですし」 ですよね。
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