ゆっくり行こう

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ゆっくり行こう

 裕也はウイスキーをロックで飲んでいた。ガウン着てるから舘ひろしみたいだ。 「水割り飲むか?」 「一杯だけなら」  裕也はグラスを出してきて氷を入れるとワンフィンガーの水割りを作ってくれた。 「はい」  これって山﨑だ。  初めて飲むなあ。 「いただきます」  ひと口飲むと口いっぱいに香りが広がる。 「座りな」  真横にある椅子に座った。  あー、いいお酒ってガブ飲み出来ないんだな。 「ほろ酔いくらい飲んだらいいよ」 「山﨑なんて凄いの初めて飲んだよ」 「昔、何本か貰ったんだよ。今じゃ、品薄らしいけどな」  裕也は笑った。素敵な笑顔。  私もガウンを着ていた。サイズぴったり。買っておいてくれたのかな? 「みやちゃん、飲んだらベッドへ行こうか」 「…いいよ」  きたあ。さっきみたいに気持ちいいのかな?本格的にセックスしたことない。痛くて泣いて逃げちゃったから。 「痛い思いはさせないよ。初めての時の男なんて忘れさせてやるよ」  グラス一杯飲んでほんわかしている。 「行こうか」  ひょい。と、お姫様抱っこしてくれる。 「重くない?」 「軽いとはいい難い」 「もう!」 「はは。重くはないよ」  ダブルベッドだ。ホテルにいるみたい。  優しくベッドに下ろしてくれた。  みやは、裕也を見つめた。 「セックスは気持ちいいんだって教えてあげるよ」  みやは、裕也に体を預けた。怖くない。 「みや」  甘くとろけそうな濃密なキスに溺れた。 耳、首筋と裕也の唇がみやの体をはっていく。  くすぐったいのかと思ったら気持ちいいが来た。 「裕也さん、気持ちいい…」  溶ける。チョコレートみたくトロトロに溶けていい香りに包まれる。  ガウンをめくると乳首を裕也の優しい舌が転がしてくる。同時に股を開かせて触られた事のない部分に触れてきた。 「もう、濡れてるね。ここ、ゆっくりほぐしていこうか」  入口付近をクチュクチュ音を立てて弄られる。初めての感触に声が出る。 「はあっ。気持ちいい!」  どんどん愛液が垂れてくる。 「おいしそうだ」  裕也の顔は股に来ていた。クリトリスを中心に舌が這う。 「ひゃっ!いやん」  舐められて恥ずかしかった。いきなり入れるんじゃないんだ。初めての時はいきなり入れられただけ。違うんだ。本当のセックスって。  5分ほど舐められていたらイってしまった。また、全身に快感が回る。 「後、何回イけるかな?」  裕也は舐めるのをやめなかった。  何度もイかされて気持ち良さで気がくるうようだった。 「これ知ってる?」  ローションと書いてある。 「知らない」 「ちょっと冷たいけどすぐに慣れるから」  陰部に冷たい感触がやってきた。だけど、慣れてきた。 「まずは1本ね」  クリクリっと指が入ってくるのがわかった。  優しく指が中でうごめく。気持ちいい。膣に力が入る。気持ち良くって声が止まらない。 「痛くないだろう?」 「ああっ。ああっ。ああん!!」 「そうだよ。もっと気持ち良くなるよ」 「はあっ。裕也さん!裕也さん!」  ローションと愛液が混ざり合い、何度も絶頂を味わった。
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