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丁寧な愛
「ご馳走様でした」
いろんなお肉食べちゃった。
「満足したか」
「はーい」
「良い返事だ」
「今日は、家呑みするか?
うーん、お腹いっぱいだし、ビールくらいなら。
「350m缶1本なら大丈夫」
「ビールか?」
察しがいい。こくんとうなずいた。
「俺は500かな」
春ビール飲みたいよね♪
裕也は、ピピと鍵を素早く開けた。
「コンビニ行くぞ」
裕也のすらっとした姿に半ば、自分でいいのだろうかと思った。
イケメンと言えばそうかな。
みやは、聞いてみた。
「私みたいなちっちゃい女子でいいんですか?」
裕也はシートベルトを閉めてから。
「みやちゃん、それはそっくり君に返したい。一回りも違う俺でいいのか?」
「はい。もちろん」
「俺ももちろん」
ハグした。
温もりが心地よい。
みやは、すぐにシートベルトをした。
ブォンとエンジン音がすると焼肉屋を後にした。
コンビニでおつまみとビールを買うと家に寄ってもらった。
着替えと歯磨き粉ヘアアイロン。
ハンカチにティッシュなど。
ボストンバッグがパンパンになった。
急ぐ必要もないのでゆっくりと裕也の車へと戻っていく。
「お待たせ」
「8時前だな。行くぞ」
シャワー入りたいな。とみやは思っていた。
裕也は真っ直ぐに前を見ている。
「裕也さん、裕也さんは私の事すきなんですよね?」
裕也は今言うのかよ。と言う顔をした。
「こんな状態で言うことじゃない。
運転誤ったらどうする」
そうよね。そうよね。
みやは、黙っていた。
「みやちゃんを好きなのは好きだけど、雰囲気ってあるじゃない?ハグもキスも出来ない状態だから」
雰囲気か。確かに雰囲気大事よね。
「着くよ」
裕也のマンションに着いた。
「ビールに氷入れるとうまいらしいよ」
しょぼんとしているみやに気付いた裕也は側に寄った。
みやの座っているソファの前で膝まづいた。
「みやちゃん、大好きだから」
ギュッとみやを抱きしめた。
「俺から言いたかったし、ずるいなあとおもってさ」
「裕也さーん、嬉しいよ」
ポロポロと涙が溢れてきた。
「みやちゃん、ティッシュ」
みやは、差し出されたティッシュを箱ごともらうと涙を拭いたり、鼻水をかんだりした。
みやが落ち着いてきたので裕也は
「ビール飲もうか」と頭を撫でた。
「うん」
小さい子供のようだ。
裕也は、少しぬるくなったビールを氷を入れたグラスに注いだ。
「はい、どうぞ」
テーブルに2人分のグラスを置くと裕也は、みやの隣に座った。
「乾杯」
「乾杯…」
冷えたビールが美味しい。
「ビール飲んだら一緒にお風呂はいらない?」
思わずビールを吐き出しそうになった。
「泡風呂にしてさ」
え?泡風呂!
凹んでいたみやはどこへ行ったのか、笑顔で「入る」と言っていた。
みやはビールをぐびぐびと飲んだ。
裕也も勢いよく呑んでいる。
「裕也さん、美味しいね」
「ああ、うまいね」
2人は笑顔だった。
「わーい、気持ちいい♪」
この前はお風呂に入っていたので気付いてなかったけど、ジェットバスなんだよね。
裕也は頭を洗っている。
薔薇の香りのする泡だ。贅沢だな。
体を洗い終わり、裕也も泡風呂に入った。
「みやちゃん」
裕也がみやをバックから抱きしめている。
「気持ちいい事を教えてあげるね」
裕也の手が胸を触っている。
とても丁寧に触れている。
みやは、感じた事のない感覚に素直に反応していた。
「ああん!裕也さん、気持ちいい」
裕也は、「ここも気持ちいいよ」とクリトリスを弄り始めた。
「ああん!ああん!」
処女の時は、痛いだけだったのに。快感で満たされていく。
「何かくる!」
みやは、初めて絶頂した。
「はあはあ…」
意識が飛びそうになる。裕也がお姫様抱っこして支えてくれた。
「どうだった?」
「セックスって痛いだけだと思った」
「違うね。処女の時は痛いかもしれないけど。愛撫は気持ちいいよ」
「立てる?」
「なんとか」
みやは、裕也を支えに立ち上がった。
泡を丁寧に裕也が流してくれた。
「先に出ていていいよ」
ふらふらとしながら外へ出た。
バスタオルを取ると体を拭いた。
頭も拭く。
イくって気持ちいいんだ。みやは、ぼんやりしている頭の中で快感を味わっていた。
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