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私はその時、小学6年生だった。 ある日、私の母の姉つまりおばが突然死した。 家に帰るとおばあちゃんが泣いておばが死んだと告げられた。私は信じられなかった。なのに涙が止まらなかった。お母さんとお父さんは仕事から帰ってくると、お母さんとおばあちゃんは泣き、お父さんはお母さんの肩をさすり、私にはその空気が重すぎてその場からでた。 次の日、お母さんとおばあちゃんと私は朝1番の新幹線に乗りお寺に向かった。お寺に着くと、もうおばあちゃんの妹がおばの前で泣いていた。おばあちゃんはおば、いや自分の娘を見ると大きな声で泣いた。その姿が私には大きな声で叫びながら笑っているような泣き方だった。私のお母さんも私も近寄り泣いた。おばのことで私が泣いたのはこれが最後だった。それはあまりにも悲しすぎてなのだろうか… おばの死んで、私はとても後悔している。約1年前くらいに会って話したのが最後だった。その前はよく家に来ていた。家に来ていた時は私と毎日ケンカして仲直りしての繰り返しだった。もっと大人になったらいつも仲良くしようと思っていた。私もおばも短気だったからよくケンカしていた。元気だったから突然死ぬなんてことはないと思っていた。なのに突然死んだ。私は思った。人はいつ死ぬかわからない。だから毎日悔いのないように過ごさないといけないということを。だから私はおばが死んでいつもケンカしてて遠くで暮らしてても毎日電話してなんでもいいから話しておけばよかったと。この経験から、私はこれから毎日悔いのないように暮らしていこうと思った。 今、私のおばあちゃんは元気に見えるけど癌がひどくて1年もつかもたないからしい。いつ死ぬかわからない。だから死んでほしくないけど毎日を大切に暮らし、悔いのないように暮らしたいと思った。
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