付き合ってみた

4/4
前へ
/35ページ
次へ
「もうまとめたよ?」 早い!なんで? 「ふみちゃんの服そんなにないね。今度選んでもいい?」 いつの間にか隣に座ってる。 「あ、うん」 いつの間にか、てきぱきと服を畳むミナキ。あっという間にダンボールと旅行カバンにまとめた。段ボールは引っ越してきたときのまま放置してたからあった。 「ふみちゃん聞いてる?なにしてるの?」 「え、ミナキ見てた」 「きゃー恥ずかしいー」 「いや、片付け上手ね」 「わーいありがとう!ふみちゃんもちょっとは手伝ってね」 「あ、ごめん」 「いいよ!服さえあれば、他のはうちにもあるし」 「あ、ありがとう」 ミナキは頼れる。みんな言ってたもの、今更気がついた。 「さて!運ぶぞー」 ダンボール運ぶの?まじで? 「ミナキの家どこなの?」 「すぐそこだよー!体力つけなくちゃ!ガリガリだもんねー」 「そう、ね」 んで、歩いて30分のところに到着。遠いじゃん。でもダンボール持ったのはミナキ。私は旅行カバンゴロゴロしただけ…。 「はい、いらっしゃーい!上がって」 綺麗な部屋。なんというか、モデルルーム的な。私のいたとこより絶対家賃高いはず。 「ふみちゃんの洋服入れるのないから、買いに行かないとね」 「いろいろありがとう…」 「ううん。さて、仕事に行くね」 「え、仕事あったなら先に言ってよ」 「大丈夫だよ、間に合うから」 「でも、疲れたでしょ?」 「大丈夫!はい、カギ。ふみちゃんゆっくりしててねぇー」 えっ? いきなり口を塞がれた。 「いってきまーす」 笑顔で手を振るミナキ。 これ、完全にミナキのペースに乗せられてる。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加