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「もうまとめたよ?」
早い!なんで?
「ふみちゃんの服そんなにないね。今度選んでもいい?」
いつの間にか隣に座ってる。
「あ、うん」
いつの間にか、てきぱきと服を畳むミナキ。あっという間にダンボールと旅行カバンにまとめた。段ボールは引っ越してきたときのまま放置してたからあった。
「ふみちゃん聞いてる?なにしてるの?」
「え、ミナキ見てた」
「きゃー恥ずかしいー」
「いや、片付け上手ね」
「わーいありがとう!ふみちゃんもちょっとは手伝ってね」
「あ、ごめん」
「いいよ!服さえあれば、他のはうちにもあるし」
「あ、ありがとう」
ミナキは頼れる。みんな言ってたもの、今更気がついた。
「さて!運ぶぞー」
ダンボール運ぶの?まじで?
「ミナキの家どこなの?」
「すぐそこだよー!体力つけなくちゃ!ガリガリだもんねー」
「そう、ね」
んで、歩いて30分のところに到着。遠いじゃん。でもダンボール持ったのはミナキ。私は旅行カバンゴロゴロしただけ…。
「はい、いらっしゃーい!上がって」
綺麗な部屋。なんというか、モデルルーム的な。私のいたとこより絶対家賃高いはず。
「ふみちゃんの洋服入れるのないから、買いに行かないとね」
「いろいろありがとう…」
「ううん。さて、仕事に行くね」
「え、仕事あったなら先に言ってよ」
「大丈夫だよ、間に合うから」
「でも、疲れたでしょ?」
「大丈夫!はい、カギ。ふみちゃんゆっくりしててねぇー」
えっ?
いきなり口を塞がれた。
「いってきまーす」
笑顔で手を振るミナキ。
これ、完全にミナキのペースに乗せられてる。
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